1. ホーム
  2. 犬の生活、行動
  3. ≫シニア犬(老犬)の注意点 後悔から学んだこと

シニア犬(老犬)の注意点 後悔から学んだこと

犬もシニアになると、ぼちぼち体の悪いところが出始めます。

犬は何も言いませんが、人間と同じように年を取れば、関節やひざの痛みもあるでしょう。足腰が弱ると事故が増えますし、目や嗅覚の衰えで、新鮮な刺激が得られにくくなるかもしれません。なるべくワンちゃんがこれまでと同じように暮らせる環境を整えてあげたいですね。

私にもいろいろとあーすれば良かった、こーすれば良かったという後悔があるので、その反省点を踏まえて、シニア犬を飼う上での注意点をご紹介します。

シニア(老犬)になって変わること

性格が変わる

年を取ると性格に覇気が無くなったり、怒りっぽくなることがあります。具合が悪いのかと思ってなでた途端に、咬まれることもあるようです。どこか節々が痛くて、機嫌が悪いのかもしれません。

一方でマンネリになりがちな生活には、老犬でも多少の刺激が必要でしょう。若い犬を飼い始めたら、老犬が急に元気になったという例はよく聞きます。

私の犬は、人間で言うと70歳を超えた頃に性格の変化がありました。

散歩のとき、後ろ脚で地面を蹴りはじめたのです。犬がフンをした直後によく見られる行動ですが、私の犬に限っては、なぜか老犬になって開始しました。それまで犬社会には無関心だったのに、急に縄ばり意識に目覚め、自己主張したのかもしれません。

皮膚が弱くなる(皮膚炎)

免疫力が落ちて、皮膚が弱くなるのも老犬の特徴です。特に皮はとても薄くてデリケート。毛に覆われた頬などは、膜のような薄さです。

私の犬は、闘病中の末期の状態では、頬っぺたが破けるほど衰えていました。皮膚の弱さは老犬になると顕著になるので注意が必要です。散歩中の日焼け・外部の刺激(草花など)も注意が必要です。

運動能力が落ちる

私の犬は運動神経が良くて、小さい体のわりに椅子やテーブルに軽々と飛び上がっていました。

それがある日とつぜん階段を踏み外す事態に。

見た目には分からなくても、だんだん足腰が衰えていたのでしょう。視力も悪くなっていたのかもしれません。階段が途中で曲がっていたらまだ良かったのですが、見事に下まで落ちてしまいました。

シニア(老犬)に優しい環境を作る

シニア(老犬)になると、どんな犬でも運動能力は落ちます。それまでの感覚で大丈夫だった段差でつまずいたり、ソファーから落ちたり、なんでもないところで滑ったりと。

運動能力の低下はケガにつながります。そして若くないためケガが長引いたり、最悪治らない状態になることもあります。

そのため、家の中で飼う場合は、シニア(老犬)がケガしない環境づくりが大切です。

滑り止めのマットを準備

老犬になると足腰が弱ってきます。我が家は滑り止めつきの洗えるマットを階段に敷いているのですが、階段の幅が広いので全てをカバーできていません。それでも犬はカーペットの敷いてあるところを選んで歩いています。やはり板よりも安定するのでしょう。

カーペット生地に毛がくっ付きやすく、綿毛の溜まり場になっています。雑巾で集めると一つの塊になるので、拭くだけでわりときれいになり、お手入れ簡単です。

クッションカーペットに変更

椅子から飛び降りるときも、足に負担がかかります。そこで何年か前にDIYに挑戦して、クッションカーペットを廊下全体に敷きました。発砲スチロールのような弾力があるので、足の負担を緩和できそうです。犬が板を歩いたときのカチャカチャという音も好きなのですが、やはり足の保護の方が大事です。

美容院やシャンプーの頻度を少なくする

本来犬はシャンプーが必要ありません。

もちろん外で飼っている犬の場合は、ノミの付着や病気を防ぐ意味でもシャンプーが必要ですが、それでも頻繁に行うと皮膚に負担をかけてしまいます。

老犬になると毛が伸びにくくなり、次第に肌が透けてきます。美容院に出すときは、必要最小限に毛並みを揃える程度にして、予約が込んでない日を選ぶと犬の負担が少なくていいですね。私の犬は多少不格好でも毛玉は解かずに、すっぱりと切って貰っていました。

ドライヤーに注意

シニア犬(老犬)の皮膚は熱さにも弱くなっています。

注意したいのがドライヤー。若いときは大丈夫だった熱風も、老犬になるとドライヤーが原因で火傷したり皮膚炎になることがあります。お風呂に入れた後のシャンプーは注意しましょう。

ちなみに、タオルで拭かないでいきなりドライヤーで乾かす人がいますが、毛にも皮膚にもよくありません。必ずタオルでよく水気を取ってからドライヤーで乾かすようにしましょう。

適度なブラッシング

適度なブラッシングは、皮膚の新陳代謝やストレス解消になります。マッサージ効果もあるので、ブラッシングは継続して行いたいことえす。

ただ、毛量が少なくなった老犬には、剣山のようなスリッカーブラシは肌を傷つけてしまうこともありそうです。マッサージ効果のある肌に優しいゴム製のブラシなどが売っているので、それを使うと効果的でしょう。

シニア犬(老犬)と獣医の付き合い方

シニア犬(老犬)になると、必然的に病院との付き合も増えてきます。

老犬になり、病気やケガが深刻になってから獣医を探すのでは対応が後手後手になってしまうので、飼い犬が若いうちから、近所の動物病院を調べたり、予防接種などを利用していろいろな動物病院で診察してもらうと良いでしょう。

対応できない動物病院もある

病状が深刻になるほど、診察を断られるケースが増えていきます。

私の犬は1.5㎏ほども体重が落ちて、最後には「あれっ」と思うくらいに軽く感じました。休診の日に発作が起き、電話帳で手当たり次第に病院を探しましたが、全て断られてしまいました。よほど治療が困難かリスクが高かったのかもわかりません。

手遅れになるケースが多い

町内に最新システムを備えた評判の病院ができたので、そちらの方にも行ってみました。試しに獣医さんがパチンと指を鳴らすと、犬がまぶしそうに瞬きをします。その反応を見て、すでに脳神経障害が進んでいると、さじを投げられてしまいました。私のように手遅れになってから連れて来る飼い主が多いのだそうです。

私は犬に愛情を注いでいるつもりでいたのでショックでした。かと言って老化を食い止めるために、何をどうすればいいのか分からず、何となくやり過ごしていたのが悪かったのでしょう。

もしかするといつか階段から落ちたときに、どこか頭を打って少しずつ症状が進んでいたのかなとか、いろいろと考えました。見た目は大丈夫なようでも、やっぱり病院に連れて行くべきだったと思います。

一番の注意はよく観察すること

結局、丁寧に犬を診てくれたのは犬が幼い頃から通っている獣医さんでした。一歩間違えば死なせてしまうリスクがあり、薬の量を決めるのは精神的にも負担だったことでしょう。

その3日後に犬は15歳の生涯を終えました。

シニア犬(老犬)になって一番注意することは、日ごろの小まめな観察が大事です。そして、何か少しでも変化があったら、単なる老化と済ませないで、念のため診察して貰うくらいの心づもりでいましょう。

それがかわいい愛犬を健康で長生きさせる秘訣のように思います。

執筆:犬のお守人

こちらからシェアできます