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犬の散歩の目的と注意点


犬といえば散歩。

最近では多種多様な動物をペットとして飼うようになりましたが、ペットといえば犬だし、犬といえば散歩を連想するでしょう。

犬の室内飼いが増えたり小型犬を飼う人が増えて、犬の散歩の機会が減りましたが、本来であれば小型犬でも室内飼いでも犬にとって散歩は必要なものです。

今回は、犬の散歩の目的と、散歩するときの注意点などをまとめます。

犬の散歩の目的

散歩の目的は大きく分けて以下の3つがあります。

  • 気分のリフレッシュ
  • 身体的な運動
  • しつけの機会

気分のリフレッシュ

犬にとって散歩は最高のリフレッシュになります。

もともと犬の祖先はオオカミであり、野原を走り回る動物です。室内でも庭先でも飼う上では大丈夫なのですが、それは必要最低限の広さです。

私たち人間に合わせた生活スタイルは、どんなに気を遣っても知らず知らずにストレスが溜まるものです(もちろん犬によって異なりますが)その犬のストレスを発散させるのにもっとも効果があるのが散歩になります。

身体的な運動

室内や庭先を駆け回るのと、散歩で一定の距離を歩くのでは運動量が違います。

激しく駆け回ると一見運動量は多そうですが、体に適度な負荷がかかるほどの運動量はありません。飼い主のペースに合わせてトコトコ歩くことでカロリーは消費され、体にも適度な負荷がかかります。

とはいえ、狩猟犬や牧畜犬などの犬種は一時的な激しい運動を好みます。そのような犬種を飼っている場合は、できるなら「ドッグラン」のような施設でしばらく自由に走り回る機会を作りましょう。

散歩の身体的な目安として、中型犬~大型犬なら3kmくらいを数十分かけて歩く、小型犬なら1km~2kmくらいを数十分かけて歩くくらいがちょうどよい運動量です。

しつけの機会

犬のしつけは、改めて時間をとってやるものではありません。日常生活の中の行動で、要所要所教えていきます。

  • おしっこの粗相をしそうになったらトイレに連れて行く
  • 悪さをしたら少しキツく注意する
  • 上手に食べたりおしっこしたら褒めてあげる

生活をとおして「家の中で誰が偉いのか」「何をすると怒られるのか」「褒められるというのはどういうことか」を教えていきます。

散歩もしつけの一環です。

犬は放っておくと犬の思うまま、思う方向にダッシュします。行きたい行きたいが先行してどんどん引っ張ろうとします。

そのまま飼い主がついていってしまうと、行動の主導権が犬になってしまいます。主導権が犬になることは日常生活でも好ましくありません。ですが、逆にいえばこの時が犬と人間の主従関係を教えるチャンスです。

リードを短く持ち、勝手に先行しようとしたときは後ろに引いて歩かせる。それでも行こうとする時は、少し強めにリードを引いて強気に意思表示します(もちろんケガなどには注意して)

犬は常に飼い主の横かやや後ろから、飼い主のペースに合わせて歩く。小さい頃からこう教えることで、後々の散歩がずっとラクになるし、犬と人間の主従関係をハッキリさせるしつけにもなります。

犬の散歩における注意点

犬の散歩の目的をご紹介しましたが、その目的が時には犬のストレスや負担になってしまう場合があります。

犬には個体差があるので、飼い主がしっかり犬の状態を見極めて対処しましょう。

散歩がストレスになる犬もいる

「犬は散歩が大好き」と思われがちです。大体の犬はそうなのですが、中には散歩が嫌いな犬もいます。人間でも外が好きな人がいれば家の中にこもる方が好きという人もいるように、外が嫌いで立ちすくんでしまったり、おもらし(失禁)してしまう犬もいます。

そんな時、飼い主が無理やり外に連れ出したり引っ張ったりすれば逆効果。散歩が「嫌なもの」と精神的なトラウマになってしまったり、散歩を拒否して踏ん張って、のどや足の裏を傷めてしまう場合もあります。

自分の飼い犬が散歩が苦手そうなら、いきなりリードをつけて歩かせるのではなく、

  • 最初は抱っこして移動する
  • 庭先や広い公園でリードを着けて降ろす
  • 徐々に狭い範囲を歩かせる

など、段階を踏んで散歩を教えていきましょう。

また、上記とは逆に、自分の体力を顧みずフラフラになるまで散歩をしたがる犬もいます。

疲れ果ててしまったり、途中で体力が持たずに歩かなくなってしまうのは、体の負担にもしつけという意味でもあまりよくありません。そのような犬の場合は、飼い主がペースをコントロールしてやる必要があります。

高齢になった犬の場合、歩くのもおぼつかなくなることがあります。そんなときは、家の周りをウロウロさせる、カートなどに乗せてお気に入りのコースを回るだけでも犬のリフレッシュになります。

散歩はダイエットにならない

犬を散歩させればダイエットになるというの間違いです。

犬にとって散歩は、体重が減るほどの運動ではなく、体がなまらない程度のエクササイズです。体重はあくまでもドッグフードで管理します。

とにかく散歩させて走らせれば痩せるだろうと、むやみに長い距離を歩かせたり走らせたりするのは体の負担も大きくなります。また、関節や足腰のケガの原因にもなってしまうので注意が必要です。

歩かない犬を無理やり歩かせない

たまに「歩かない犬を抱っこしてしまうと、嫌ならすぐに抱っこしてもらえると思ってしまうからよくない」という人がいます。

それは半分正解ですが半分間違いです。

確かに嫌な時にすぐに抱っこしてしまうと、犬はどんどん歩かなくなります。ですが、犬が疲れて歩かなくなるのは飼い主のコントロールミスが原因です。

  • 犬が歩かなくなる前に、適度な距離とペースで散歩を切り上げる
  • 最初は「足りないかな?」と思う短い距離にする

など、徐々に散歩に慣れて距離を伸ばす工夫が必要です。特に、日頃から散歩する習慣がなくてたまに散歩させるときは無理やり引っ張って歩かせてはいけません。

また、毎日のように散歩する犬が、ある日突然歩かなくなる、歩く距離が極端に短くなるときは、何か病気やケガの可能性も考えられます。そんなときは、飼い主が犬をよく観察しておかしいところがないか確認しましょう。

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