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犬の散歩を楽にするリーダーウォークのしつけ方

リーダーウォークとは、犬が飼い主から離れずに常に寄り添って歩く方法です。飼い主のもつリードに少し余裕があるくらいが理想で、犬主導ではなく飼い主主導で散歩します。

散歩の理想形と言われていますが、リーダーウォークを犬に教え込むのはかなりレベルの高い作業です。正確な知識と根気が必要になります。犬のもともとの頭の良さや性格にもよりますが、リーダーウォークは素人がしつけるのはかなり難しいことを認識してください。

基本的に素人が教えるのは難しいことを知った上で、リーダーウォークの正しい知識・しつけ方をご紹介します。

リーダーウォークがなぜ必要なのか?

リーダーウォークには以下のようなメリットがあります。

  • 主従関係をハッキリさせる
  • 不慮の事故の危険性を回避する
  • 犬のケガ防止

主従関係をハッキリさせる

子犬のころからリーダーウォークを取り入れることで、飼い主と犬との間の主従関係がハッキリします。

犬は群れ社会で育ち主従関係をしっかり守る動物です。主従関係がしっかりしていないと、犬が不安になったり混乱する原因になります。飼い主が絶対的なボスとして全ての行動を従わせる。犬を飼う上での基本行動です。こうすることが、犬の安全や心の余裕にもつながります。

リーダーウォークで主従関係がハッキリすると、家の実生活のしつけでも教えやすくなるし、飼い主に怒られるようなイタズラも無くなります。

不慮の事故の危険性を回避する

犬が自分の意志で自由に動き回れる状態は非常に危険です。
特に散歩中は

  • 道路へ急に飛び出す
  • 他の犬や人に飛びかかる
  • 危険なものを拾い食いする

といった危険があります。

以前の記事で、散歩のときの交通事故の危険性をご紹介しましたが、リードを持っていても、犬が不意に勢いよく飛び出したときは人間もつられてしまいます。特に犬が大型犬なら制御できません。

リーダーウォークを身につけた犬は、不意に飛び出す行動はしません。犬と人間、両方の安全を守るためにもリーダーウォークは有効な方法なんです。

参考散歩のときは必ずリードを使う!交通事故は人災です

犬のケガ防止

リードをつけた状態で犬が勢いよく走り出すと、リードが目一杯になったときに首にかなり圧力がかかります。また、犬を制御しようとして飼い主がリードを引き寄せるときも首の負担となります。

リードを引っ張ることによって、目に圧力がかかったり、脳や首を損傷することもあります。そのため、リードを引っ張りながら制御する散歩はあまりよくないんです。

リーダーウォークは、そういったリードによる犬のケガを防止する効果もあります。

リーダーウォークのしつけ方

リーダーウォークのしつけも、トイレや特技を教えたり噛み癖を無くすときと同じ「アメとムチ」を使います。

また、リーダーウォークは散歩のついでに教えるものではありません。リーダーウォークを教える日はそれだけに専念して、公園などで繰り返し反復練習するのがいいでしょう。

リードを短くもって犬を歩かせる

犬に首輪とリードをつけて自由に歩かせます。このとき以下のことを守ります。

  • 飼い主の横に犬をつける
  • 真横になるくらいのリードの長さにする
  • 10メートル、20メートルと目標を決める

最初のうちは注意力散漫であちこち見回したり、歩いたり止まったりします。そのため、闇雲にいつまでも歩くのではなく、10メートル、20メートルと目標を決めて一旦区切ることが重要です。慣れてきたらこの距離を長くしていきます。

リードを引っ張った瞬間にムチ

最初は横にピッタリくっついて歩くことはしません。むしろ自分からダッシュしたり歩き出そうします。自分から行こうとしてリードを引っ張った瞬間にムチを与えます。

ムチを与えるといっても、本当に鞭打つわけではありません(笑) またリードを引っ張ってもいけません。目や首のケガにつながります。

犬がリードを引っ張った瞬間に、口で強めに「ダメだよ!」とか「チッチッチッ!」と舌打ちします。犬は雰囲気で怒られているかどうか察知するので、根気よく続けます。

目標まで寄り添って歩けたらご褒美(アメ)

リードを引っ張ることで怒られることを察した犬は、そのうち横につくことを覚えます。飼い主の横について飼い主主導で歩くことができたら、すぐにご褒美をあげてください。

ご褒美はオヤツでもいいのですが、犬をよしよししたり撫でるだけでも犬にはご褒美です。

例えば

  • 距離を伸ばした1回目にうまくいったら「オヤツ」
  • 同じ距離で繰り返すときは「よしよし」

といったメリハリをつければ、オヤツの与えすぎも回避できます。

距離を伸ばしてご褒美を減らす

短い距離から始めてリーダーウォークに慣れてきたら、距離を伸ばしたりご褒美の回数を減らしていきます。ご褒美をあげたままだと、散歩でのリーダーウォークに発展しなくなってしまいます。

最終的には「よしよし」や「いいこ」だけにしたいところですが、1回の訓練の最後にオヤツくらいはあげてもよいでしょう。

リーダーウォークの注意点

リーダーウォークをしつけるときの注意点です。

リーダーウォーク専用の時間を設ける

前述しましたが、リーダーウォークを教えるときは必ずリーダーウォーク専用の時間を設けてください。散歩のついで教えて習得できるほど甘くはありません。

最初は公園などに行き、コーンなどで目標を決めてそこまで歩く練習を繰り返します。

しつけ方は一貫性をもつ

教え方は毎回一貫性をもってやりましょう。

犬は前回と言っていたことが違う(しつけ方が違う)と混乱してしまいます。特に複数の人で教えるときは注意が必要です。

ダラダラ続けない

犬の集中力は人間ほどありません。せいぜい10分~15分くらいでしょう。

犬が疲れてきたり集中力がなくなってきたら、スパッと練習をやめて翌日などに再開してください。無理やり続けると、リーダーウォークを嫌なものとして認識してしまいます。

「飼い主の横を歩くことが嬉しいこと、守ること」と覚えさせることが重要です。

リーダーウォークのしつけ方のまとめ

  • リーダーウォーク専用の時間を設ける
  • アメとムチを使い分ける
  • リードを引っ張って制御するのはNG
  • ダラダラ続けない

リードを引っ張る行為は、犬の目や首に負担がかかるし、犬が引っ張り合うことを楽しいことと認識してしまう恐れがあります。リードを引っ張るのは不測の行動を抑えるときだけにしてください。

リーダーウォークは一朝一夕で身につくものではありません。教える飼い主もかなり根気のいることなので、子犬のうちにドッグトレーナーに依頼するのも手段のひとつです。

ただ、リーダーウォークを覚えると、散歩がものすごく楽になります。不慮の事故にあう危険性も回避できるので、飼い主も犬も安全で楽しく散歩できるようになるのは間違いありません。

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