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手作りドッグフードのメリット・デメリット


犬のことが好きで、犬のことを一生懸命考えている人なら誰でも一度は考えたことのある「手作りドッグフード」。

ネットを調べたり本を読んでも、「本当に犬の体にいいのは手作りドッグフードだ」「犬にはドッグフードを食べさせてあげるのが一番健康だ」といった反対の意見が存在します。

犬だけではなく、人を含めた栄養学については「何を信じるか」みたいなもので、手作り派は手作りのほうが優れていると疑わないし、ドッグフード派はドッグフードの方が優れていると疑いません。意見を言うときも、それぞれに都合のいいデータを出してきます。

私も犬を飼う皆さんと同じように、いろいろな文献・いろいろなネットを調べてきました。そこでたどり着いたのが「手作り・既製品にそれぞれメリット・デメリットがあるが、総合的に考えるとドッグフードの方が優れている」という結論です。

もちろんだからといって、ドッグフードを押しつけるわけではありません。当サイトが考える手作りドッグフードのメリット・デメリットをひとつの意見として、最終的には飼い主さんが判断していただければと思っています。

手作りドッグフードのメリット

完全無添加のドッグフードが作れる

完全無添加のドッグフードが作れるのは、手作りの最大のメリットです。

市販のドッグフードは品質を保つためにどうしても添加物が入ります。また栄養を調節するためのビタミンやミネラル類も添加物といえば添加物です。これらは犬の健康には全く無害ですが、気になる人もいるでしょう。

ドッグフードを肉や野菜といった原材料から作れば、添加物が入ることはありません。

ただし後述しますが、原材料の品質には相当気をつかう必要があります。

常に新鮮な食事ができる

手作りドッグフードは、肉や野菜を食べる直前に加工します。原材料となる肉や野菜が新鮮なら、当然ドッグフードも新鮮です。

市販のドッグフードは、ドライフードでも生タイプ(缶詰)でもどうしても加工してから時間が経過します。もちろん時間が経過しても栄養価が損なわれないようになっていますが、「新鮮」という鮮度にこだわるなら手作りよりも劣ります。

アレルギー、療養食に対応できる

アレルギーや病気の療養食に対応できるのも手作りドッグフードのメリットでしょう。

犬によっては、主食となる「鶏肉」にアレルギー反応を示す場合があります。皮膚炎になったり下痢を起こしたりする症状です。

そういった犬のために、「アランズナチュラルドッグフード」など低アレルギー食材で作られたドライフードもありますが、それでもアレルギー症状が出てしまう場合があります。

手作りドッグフードなら、そういった特殊なワンちゃんに対して、市販のドッグフードではできない細かい材料の調節ができます。

また、太りやすい・腎臓に疾患がある・消化器系に疾患があるといったような病気の犬の療養食としても、手作りドッグフードなら調整できます。ただし疾患に対する食事療法の場合は、獣医の適切な指導が必要です。

手作りドッグフードのデメリット

栄養バランスの偏り

手作りドッグフードの場合、どうしても栄養バランスに偏りがでます。どんなに気をつけていても、ちょっとした食材のさじ加減で栄養バランスは大きく変わります。

人間の食事でも、栄養バランスを本気で考えるなら、管理栄養士の資格が必要なほど食事の栄養バランスというものは難しいものです。犬の食事は人間よりも量がずっと少ないです。グラム単位での食材の調節が必要です。

犬の理想の栄養バランスは、六大栄養素を中心として、タンパク質:炭水化物:脂質=3:1:1のバランスです。これを常にキープするのは本当に難しいことです。

食材の質の担保が難しい

手作りドッグフードのメリットで「完全な無添加ドッグフードが作れる」と言いましたが、それは食材の質が完全に担保できる時のみです。

たとえば主食となる鶏肉。スーパーに並んでいる鶏肉ではダメです。加工の際に防腐剤などが添付されている場合があるからです。また鶏肉自体も完全無農薬・有機肥料のみで育てられた鶏肉でなければ意味がありません。

野菜に関しても、スーパーで購入するのはダメです。道の駅で購入したとしても、これまた完全無農薬栽培された野菜でなければ無添加ではありません。何らかの添加物が入ってしまいます。

肉も野菜も完全無農薬で育てられた農家から直接仕入れたものだけを使用する。これができて初めて無添加の手作りドッグフードと言えます。

単に、肉や野菜といった原材料から手作りするだけでは無添加のドッグフードにはならないんです。

労力がかかる

手作りドッグフードは、基本的に毎日作ることになります。朝・昼・晩の3回に分けて食事を与えるなら、朝・昼・晩作ります。

作り置きもできなくはないですが、作り置きは「鮮度」という点で劣ります。季節によっては細菌が繁殖しやすくなります。人間が大丈夫でも、犬は少しの菌の繁殖で消化器系をやられてしまいます。

365日毎回手作りでドッグフードを作ることは相当な労力です。人間だって毎日手作りなんてできません。たまには外食したり手抜きをしたくなります。

でも、犬の食事に手抜きは許されません。手作りドッグフードを与えると選択した以上、手抜きのドッグフードは人の都合・怠慢です。そこまでの労力を惜しまない努力があってこその手作りドッグフードだと思います。

お金がかかる

手作りドッグフードはお金が相当かかります。

栄養バランスを考えると、毎回いろんな食材を使う必要があります。無添加を目指すなら、上記で紹介したように、完全無農薬の野菜や肉を作っている農家から直接購入する必要もあるので、食材自体の値段も高くなります。

いくら人間よりも量が少ないと言っても、栄養バランス・無添加を実現するとお金がかかります。市販の一番グレードの高いプレミアムフードよりも高くなるのは間違いありません。

手作りドッグフードのまとめ

以上のようなメリット・デメリットを総合的に考えて、当サイトでは「高品質な無添加ドッグフード」をおすすめしています。

手作りドッグフードを完全否定しているわけではありません。栄養学の知識が深く、手間や原材料となる食材の質が保てるなら、手作りドッグフードもいいと思います。

ですが、現実的に完璧な手作りドッグフードを作ることは難しいことです。単に「手作りがいい」という理由だけでは飼い主のエゴになってしまいます。

犬は人間のように自分で食事を選ぶことができません。飼い主が与える食事を信じて食べるだけです。だからこそ手作りドッグフードにするなら、栄養バランスや食材の質にはこだわって欲しいと思います。

参考手作りドッグフードのおすすめレシピ

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