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犬が耳を痒がったり振ったりしたときの病気のサイン

ワンちゃんが耳を掻いたり、頭をブルルンと振ったりしていませんか?

耳のお手入れをしていても痒がったり、注意しても何度も耳を掻いてしまってお悩みの飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、犬が耳を痒がったり振ったりしたときの原因と予防法についてご紹介します。

犬が耳を痒がるときの病気

犬が耳を痒がったり振ったりする時にまず疑うのが「外耳炎」です。

耳の中のニオイが臭かったりするので比較的気づきやすい症状です。

病院に行くと耳垢を取ってもらえるのですが、症状がひどい場合は、耳垂れが奥の方まで溜まっていて、いくら取り除いても切りがないほど。点耳薬などで治療します。

外耳炎は慢性化しやすい

外耳炎は一度良くなっても癖になりやすく慢性化しやすい病気です。

獣医で耳垢をとってもらったり点耳薬で治療しても、その後の予防策をしないとまたすぐに犬が痒がって外耳炎になってしまいます。

犬が耳を痒がるのはある意味犬のクセなので、こまめに耳掃除をしてあげて、クセを出させないようにする必要があります。

犬の耳掃除のやり方

外耳炎を慢性化させないためには、飼い主さんが自分の犬の耳掃除をして清潔を保ってやる必要があります。

犬の耳の内部は曲がっている

人間の耳は横についているので、鼓膜までだいたい真っすぐ横に伸びています。

それに対して犬の耳は上から下りて、途中で横に曲がる感じです。少し変な喩えかもしれませんが、トイレの配管なども曲がっていると掃除がしにくくて、ゴミが溜まりやすいですよね。もし綿棒などで耳の中を突くと、奥に耳垢が押され、かえって良くありません。

それではどういった掃除の仕方が正しいのでしょうか。

家庭の耳掃除は注意が必要

獣医さんの中でも、耳掃除を家庭ですべきないという人と、正しい方法を覚えたら家庭でもできるという人で意見が分かれています。

否定派の理由はかえって症状を誘発させてしまうから。

アルコール入りの耳用ローションなどで拭き取ると、皮膚がこすれたり、必要な脂分が除去されたりして傷ついてしまうのです。確かに、耳を中の皮膚をゴシゴシ擦るような耳掃除はワンちゃんの耳によくありません。

耳垢の汚れは浮かして取る

耳掃除の一般的な手順は、コットンを湿らせて耳垢をふやかして取る方法です。

掃除するのは目に見える表面だけ。奥まで突っ込んではいけません。奥の方には耳専用のローションを使います。拭き取ると言うより、洗浄液として使うイメージです。

  • ローションをコットンに湿らせる
  • 表面をやさしく拭き取る

もしくは

  • 1回分のローションを耳へ注ぎ入れる
  • 耳の根本をマッサージする

という手順です。

後者の方法だと、犬は耳に違和感が残って頭をブルンブルンと振りたがります。その勢いで耳垢が耳の外へと飛ばされるので、あとは表面に残った耳垢をコットンで取り除けばお手入れ完了です。

耳掃除の頻度

耳掃除の頻度は、1週間に1度程度です。あまり頻度が多いと逆に耳の皮膚が荒れてしまったりするので、ワンちゃんの耳の様子を見ながら頻度は変えてください。

耳の中に長い毛が生える犬種は耳垢が絡まってお手入れしにくので、上手くいかない場合は、動物病院やトリーミング(グルーミング)などを利用しましょう。

耳の病気になる原因

お風呂に入れるときや引っ掻き傷に注意

水やシャンプーが耳に入った場合や、耳掃除などによる引っ掻き傷は、外耳炎の引き金となります。外耳炎から中耳炎や内耳炎へ広がるケースもあるので、外耳炎の原因別に適切な処置を施すことが肝心です。

内耳炎と中耳炎の違い

内耳炎と中耳炎は何が違うかと言うと、症状が違います。

中耳炎は炎症が奥まで達して鼓膜に影響を及ぼすことのある病気です。鼓膜より奥に付いているカタツムリ型のものが内耳で、聴覚と平衡感覚の機能を持つ三半規管があります。そのため内耳炎になると難聴や平衡感覚が鈍る症状が見られます。※1

中耳炎や内耳炎については以下のページで詳しくまとめてあります。耳のトラブルについて詳しく知りたい方は読んでみてください。

参考犬の耳のトラブル外耳炎、中耳炎、内耳炎いろいろな病気がある

耳ダニの症状は黒茶色の汚れ

その他の耳の病気には、耳ダニの感染や耳垢腫があります。

耳ダニに感染したらべっとり黒ずんだ耳垢などが見られます。耳垢腫は汗腺の増加によってできる腫瘍で、数が増えたり大きくなったりするほど、手術が大変になるので早期治療が大切です。

食べ物(ドッグフード)にも注意

食物アレルギーが外耳炎の引き金になるケース

外耳炎が慢性化する原因は、食物アレルギーにあるとも言われます。

外耳炎が度々起こるようなら、食事やおやつを疑ってみてもいいかもしれません。アレルギー皮膚炎によるかゆみで体を搔いているうちに、耳が傷ついてしまい外耳炎を起こすケースもあります。

効果的な栄養素はビタミンやω-3脂肪酸

外耳炎に効果的とされる栄養素がいくつかあるのでご紹介しましょう。須崎恭彦著「愛犬のための症状・目的別食事百科」では、ビタミンC、ビタミンA、EPA、レシチン、αリノレン酸を挙げています。

ビタミンCは抗酸化作用や傷を治す働きなどがある成分で、キャベツやさつまいもなど様々な野菜に含まれます。ニンジン、ホウレンソウ、レバーに多いビタミンAには皮膚の健康効果があるとされています(※2)また、ω-3脂肪酸のαリノレン酸やEPAにも、炎症を抑える効果があります(※3)

αリノレン酸は亜麻仁油に、EPAはイワシやマグロなどの青魚に豊富です。また体の代謝機能に関わるレシチンは卵黄や大豆に多く含まれます。

皮膚疾患に効果的とされる果物・野菜

果物や野菜の中にも皮膚の病気や健康維持に良いとされるものがあります。ざっと挙げてみると、果物ではマンゴー、キウイフルーツ。野菜ではブロッコリー、キャベツ、キュウリ、トマト、ニンジン、サツマイモ、ズッキーニなどがそうです。

生魚は寄生虫や細菌などが心配ですので、骨を取り除き火を通して与えると良いでしょう。何を食べるにしてもワンちゃんの体質に合わない場合があるので注意が必要です。もちろん過剰摂取も禁物です。

参照サイト・文献
※1 耳の病気の原因と症状については、のづた動物病院院長佐草一優監修「犬の医学大百科」の書籍情報を参照して書きました。
※2 「ヘルシー食材図鑑」(服部幸應監修)皮膚疾患に効果的とされる果物・野菜の項目も、こちらの本の情報を参照しています。
※3 ニッスイ サラサラ生活向上委員会URL:http://sara2.jp/epa/

執筆:犬のお守人

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