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ペット(犬)と日本へ入国(引っ越し)するときの手続きと注意点


以前、日本からアメリカへペットと一緒に引っ越しするときの手続きを紹介しましたが、今回はアメリカから日本へ引っ越す時に必要な手続きを書いていこうと思います。

参考海外(アメリカ)へ引っ越しするときの手続きと注意点はコチラ

アメリカへ訪れたことがある方はご存知だと思いますが、アメリカの入国審査はいつも長時間待たされたあげく、写真や指紋採取までの厳しい審査がありますよね。でも、ペット(犬)にとっては日本に帰国(入国)する時の方が検査が厳しいです。

犬の日本への入国が厳しい理由

日本は農林水産大臣により、狂犬病のない国(洗浄国)として指定されています。2017年4月現在、日本と同様に洗浄国として指定されている国・地域はハワイ、グアム、フィジー諸島、オーストラリア、ニュージーランド、アイスランドのみです。

狂犬病は伝染病であり、人間が狂犬病にかかって発症すると致死率100%の大変恐ろしい病気です。そのため、アメリカ本土(狂犬病のある地域)やその他の指定地域外から日本に犬を連れて帰る場合は、病気をもちこませないために検査が厳しくなり、手続きにも大変な時間がかかります。

引っ越しだけではなく、旅行中に犬を連れて行って、日本に帰国する際も同じ手続きになります。

参考狂犬病の恐ろしさと予防接種の重要性について詳しくはコチラ

犬を日本へ入国するときの手続き

犬を日本へ連れて帰るときの手続きは、農林水産省の動物検疫所のページで詳しい手引書をダウンロードすることができるます。今回はそれを参考に分かりやすくまとめていきます。

入国するときの手順
  • マイクロチップの導入
  • 狂犬病の予防注射(2回)
  • 狂犬病抗体検査と証明書
  • 抗体検査からの待ち時間
  • 事前届出
  • 輸出前の検査

マイクロチップの埋め込み

マイクロチップの挿入が済んでいないわんちゃんは早めに済ませてしまいましょう。

マイクロチップの埋め込みは、獣医や動物病院で簡単に注射してもらうことができ、その後、必要になる狂犬病の予防注射と同時にできます。できるだけ準備にかかる時間を短縮するため、同時に済ませておくことをおすすめします。

マイクロチップは国際標準のISO規格のものが推奨されており、番号は数字のみで15桁になります。

狂犬病の予防接種(2回)

日本に犬を輸入する場合、狂犬病の注射を2回接種する必要があります。日本の規定によると、91日齢をすぎている犬は最初の狂犬病予防注射を受けることができます。

また1回目と2回目の接種の間は30日間以上あける必要があり、2回目の接種日からの有効免疫期間内に日本に到着しなければいけません。

なんらかの理由で帰国予定日が延期してしまい、予防接種の有効期間が切れてしまった場合は、もう一度受け直す必要があります。

狂犬病抗体検査と証明書

日本は狂犬病のない国なので、予防注射だけではなく、現在、狂犬病にかかっていないまた今後もかかる可能性が低いということを証明しなければいけません。

狂犬病の抗体検査をするためには採血をします。これは2回目の狂犬病の注射と同時に行うことができます。
この抗体検査をする施設は農林水産省によって指定されているので、ウェブページにある指定検査施設の一覧を参考にしてください。

検査結果はおよそ2週間後に届き、これが証明書になります。この証明書は日本に入国する際に提出する必要がありるので、原本は必ず紛失しないよう、大切に保管してください。

抗体検査からの待ち時間

抗体検査の採血の日から数えて、最低180日以上は待機しなければいけません。この期間がかなり長いです。

仕事などの都合からどうしても待機期間を待てずに帰国する場合は、一緒に連れて帰ってくることはできるようですが、空港の検疫所で180日間を越えるまで、係留されてしまうことになります。

狭いケージの中で長い期間、飼い主と離れて待たないといけないと、犬にとってもストレスになるので、待機期間前に帰国するのはなるべく避けた方がいいと思います。

事前の届け出

帰国の日程が決まったら、到着日の40日前までに到着予定の空港の動物検疫所に事前の届け出を提出します。
届け出は検疫所のウェブページからダウンロードすることができ、郵送、FAXまたはEメールでの提出でできます。

この届け出にマイクロチップの埋め込み日や狂犬病接種の日にちなどを詳しく書く欄があります。医師の署名などは特に必要ありません。

輸出前の検査

アメリカを出国するできるだけ直前(およそ48時間以内が推奨)に、最終の検査を受ける必要があります。この検査は特に指定されている機関はなく、いつも通っている獣医さんで大丈夫です。

狂犬病、またはレプトスピラ症にかかっていないかを調べる最終確認の健康診断のようなものになります。

犬を日本へ入国するときの注意点

注意点は入国に必要な準備を始めてから時間がかかることです。

ざっと計算したところ、マイクロチップの挿入から、出国直前の最終の検査まで最短でも7ヶ月から8ヶ月はかかります。

私も以前、アメリカの本土からハワイに旅行する際に愛犬の「モモ」を連れて行こうと思い立ったのですが、調べたところ、私たちの旅行準備期間よりもモモの準備期間の方がはるかに長く、連れて行くのを諦めなければいけませんでした。

日本への引っ越し予定がある方は、愛犬への負担を減らすためにも、早め早めに準備をすすめることを何よりもおすすめします。

参考サイト
動物検疫所:http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/

執筆:かなぴー

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