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ペット(犬)と海外へ引っ越しするときの手続きと注意点

現在、アメリカ・カリフォルニア州に在住していますが、こちらは日本の会社も多く進出しているため、日本から転勤して駐在している日本人の方が結構います。

海外へ引っ越しするだけでも大変なのに、ペットも一緒に連れての引っ越しとなるとどんな手続きをすればいいのかと不安に感じる方も多いと思います。

私のお友達に、トイプードルの愛犬と一緒に日本からアメリカに引っ越してきた人がいます。その方の話やインターネットの情報をもとに海外へ引っ越しする際の詳細をまとめてみました。

ステップ1:書類あつめ

ペットを海外(外国)へ持ち出す際に必要な申請です。

・ペットを持ち出す際に必要な書類
 輸出検疫証明書
・輸出検疫証明書の申請に必要なもの
 狂犬病予防接種の証明書
 マイクロチップの導入
・輸出検疫証明書の申請先
 動物検疫所、またはNACCS(動物検疫関連業務)

海外への引っ越し日が決まったら、まずは渡航先の必要条件を調べ、書類を集めましょう。
どこの国へ行く場合でも、日本からペットを持ち出す際には「輸出検疫証明書」という書類が必要になります。

輸出検疫証明書の申請に必要な書類

狂犬病予防注射の証明書

まず必要な書類は狂犬病予防注射の有無です。

日本では毎年1回の狂犬病予防注射が義務づけられているため、この義務をしっかり守っている飼い主の方は特に心配する必要はありませんが、以下の項目が証明書に記載されているか、確認してください。

  • 犬の名前、飼い主の住所
  • 犬種、性別、年齢、色、模様、その他の犬の容姿に関する情報
  • 狂犬病予防注射を接種した日付、予防注射の説明
  • 獣医の名前、住所、署名

渡航する国や地域によって予防注射経過日数の条件があります。

アメリカ・カリフォルニア州では狂犬病予防注射が有効期間内であり、接種してから30日が経過している場合、持ち込むことができます。

しかし、生まれたての子犬などで初めての狂犬病注射の場合は、アメリカ入国の30日前以上に予防注射をすませてなければいけません。加えて、アメリカでは3ヶ月にならない子犬への狂犬病注射は法律で禁止されています。

州によって差はありますが、アメリカに持ち込める犬の年齢は4ヶ月以上と覚えておきましょう。

マイクロチップ

次に証明書と犬が一致し、個体判別をするためにマイクロチップを入れてもらう必要があります。マイクロチップを入れることによって、健康診断や狂犬病注射等、今までのワクチン接種の情報もいれることができるので、引っ越しだけではなくペットとの旅行が多い飼い主の方にもマイクロチップは必須となります。こちらは獣医さんで入れてもらうことができます。

輸出検疫証明書を申請する

狂犬病予防接種の証明書、マイクロチップの導入などを対応したら、輸出検疫証明書の申請です。申請先は「動物検疫所」または「NACCS(動物検疫関連業務)」になります。

検疫検査が終了すると、英文にて「犬(猫)の輸出検疫証明書」という書類が発行され、これを日本出国時またアメリカ入国審査の際に提出する必要があります。

お友達の話しによると、この輸出検疫は余裕を持って申請をした方がいいとのことです。アメリカでもハワイやグアムでは持ち込みに対して、追加の予防注射等必要になる場合があるみたいです。

ステップ2:輸送方法

次はどのようにペットを輸送するかを考える必要があります。

近い国へ引っ越す場合、船を利用して輸送することもありますが、アメリカ・カリフォルニア州へは飛行機を利用することが一般的です。

現在、日本ーカリフォルニア州各都市間を飛行している5社(日本航空・全日空・アメリカン航空・ユナイテッド航空・デルタ航空)を比較したいと思います。

機内持ち込み

米系航空会社では3社ともに、ペットと一緒に機内に搭乗することが許可されています。

条件と料金

  • ケージ(航空会社により数センチの違いがありますが、48センチ×33センチ×23センチ)の中に入るペットのサイズであること
  • 機内持ち込みのペット料金(125ドル)を支払っていること
  • 持ち込みのペットが生後8週間以上経過していること

飛行中はケージから出すことはできませんが、常に一緒に移動できるため、ペットのストレスも軽減できると思います。

貨物室預け

日本航空や全日空では盲導犬などのサービス犬以外の犬の機内搭乗は禁止されています。また、ケージにおさまらない中・大型犬は貨物として貨物室に預けることができます。

条件と料金

日系航空会社2社では共通して、1つのケージごとに日本-アメリカ間は4万円または400ドルの料金がかかります。また米系航空会社では預けるケージ+ペットの重量により、料金が異なります。

航空会社によって一つの飛行機の貨物室に預けられる動物の数が決まっているために、2匹以上のペットと引っ越しを考えている方は各航空会社に早めに連絡することをおすすめします。

短頭犬種の制限

フレンチブルドックやブルドックなどの短頭犬種は温度調節の影響を受けやすいため預かりの制限があります。

2017年3月現在では、日本航空は一切の短頭犬種の預かりを禁止しており、全日空では夏の期間(6月1日から9月30日)は預かりを中止しています。また米系航空会社でも短頭犬の持ち込み制限があります。

ステップ3:米国への入国審査

到着地に着いたら、機内持ち込みの場合も貨物室預けの場合も、書類を提出するのみで簡単に入国審査を済ますことができるようです。

飛行中に体調が悪くしまったわんちゃんは空港内の検疫所で追加の健康診断等を受ける必要があります。

日本は狂犬病がない国(Rabies-Free Country)と指定されているため、アメリカ(狂犬病がある国)に入国する際の必須事項も少なく、比較的簡単に持ち込むことができます。

一方、同じ米国内でもハワイやグアムは狂犬病がいない地域として指定されている為、アメリカ本土からペットを持ち込むためにも、厳しい規制があります。同じアメリカでもその州によって定めている注意事項をしっかりとよむことをおすすめします。

執筆:かなぴー(アメリカ在住)

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