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アメリカで犬を飼う時に義務化されている法律とマナー

アメリカでは動物を人間と対等に扱う法律があります。また動物愛護団体も幅広く活動しているため、日本では当たり前にしていたことでも、アメリカではマナー違反になってしまうなんてこともあるので気をつけなければいけません。

今回は、アメリカで犬を飼う上で法律で義務化されていること、また推奨されていることを紹介したいと思います。その後、私が現在住んでいるカリフォルニア州の法律で定められている規則やマナーを書いていきます。

義務化されていること

日本では、法律で義務化されているのは狂犬病の予防接種のみですが、アメリカでは以下の2種類の予防接種が義務化されています。

  • 狂犬病(Rabies)
  • DHPP混合ワクチン

狂犬病の予防接種

アメリカでは狂犬病の予防接種が2種類あります。

狂犬病 1年有効ワクチン

生後16週で初回の接種を受ける必要があります。
その後は1年に1回の接種が義務づけられています。

狂犬病 3年有効ワクチン

1年ワクチンと同様に生後16週で初回の接種を受ける必要があります。

初回接種の1年後に2回目を受けることが推奨されておりますが、これは義務ではないので、3年後でも大丈夫です。その後は3年に1回受ける必要があります。

犬を保健所などから保護してくる場合は、狂犬病予防注射を済ませていますので、保健所から証明書をもらい、次の注射の時期を確認する必要があります。

この狂犬病注射の証明書は、グルーミングに行く時やペットを預ける時などに提示しなければいけないこともあるので、大切に保管しておきましょう。

DHPP混合ワクチン

DHPP混合ワクチンとは、以下の4種類の病気に対するワクチンです。

  • Distemper(ジステンパー)
  • Hepatitis(肝炎)
  • Parainfluenza(パラインフルエンザ)
  • Parvovirus(パルボウィルス)

DHPP混合ワクチンは、生後6週目に1回目を接種して、生後16週までの間に計3回受ける必要があります。その後は3年に1回の接種になります。

推奨されていること(マナー)

狂犬病の予防接種のように義務ではありませんが、飼い犬の健康状態を保つ為、また飼っている環境によって推奨されていることがあります。

予防接種

以下の4種類の病気に対する予防接種が推奨されています。

  • ケンネルコフ(Bordetella)
  • ライム病(Lyme disease)
  • レプトスピラ症(Leptospirosis)
  • イヌインフルエンザ(Canine Influenza)

ケンネルコフ

百日咳など気管支炎や咽頭炎などの原因となる感染症の予防接種です。半年または1年に1回の接種が推奨されています。

ライム病

マダニに寄生、吸血されることによっておこる感染症で、犬だけではなく人にも感染する病気です。1年に1回の接種が推奨されています。

レプトスピラ症

病原性レプトスピラによって引き起こされる感染症で、高熱、食欲不振、結膜炎などの症状がでます。感染症が起こりやすい地域では1年に1回の接種が推奨されています。

イヌインフルエンザ

咳、鼻水、熱などの症状がでるイヌインフルエンザ予防のワクチンです。1年に1回の接種が推奨されています。

去勢手術

保健所が去勢手術を済ますことを州法で義務化しているところもあります。

去勢手術は義務ではありませんが、アメリカではほとんどの犬が去勢手術を済ませていることが多いです。飼い主の金銭的負担を減らす為に、保健所などで無料または安い費用で手術をしてくれるケースがほとんどです。

一般的に去勢手術の費用は50ドルから200ドルです。

マイクロチップ

マイクロチップ導入は予防接種の証明にもなり、推奨されています。
また、私が住んでいるカリフォルニア州でもご紹介しますが、州によってはマイクロチップのような個別番号を登録することが義務づけられています。

カリフォルニア州の犬の法律など

カリフォルニア州が定めているペットに関する法律があります。住んでいる郡や市によって多少の違いはありますが、覚えておくと便利です。

ライセンス登録

生後5ヶ月ころ、または犬を飼いはじめて30日以内に、犬を飼っていることを報告して「ライセンス登録」する必要があります。

ライセンス登録には狂犬病の予防注射を済ませていることの証明書と登録費用が必要になります。費用は去勢手術をすませている犬だと14ドル、済ませていない場合は30ドルの登録料を支払います。

ライセンス登録を済ませると個別番号をもらい、そのタグを首輪やハーネスにつけることが義務づけられています。この個別番号によって迷子になったときに保護される可能性が高くなり、野良犬と飼い犬の管理をしやすくすることが目的のようです。

犬をつなぐ規則

カリフォルニア州の動物愛護法ではペットをつなぐことにおいての細かい規則があり、長時間、犬をフェンスや木や柱などに繋いでおくことを禁止しています。

細かい時間の記載(必要最低限という表記でした)はありませんが、日本のような感覚で車の中に犬を置いたり、お店の前の柱につなげて買い物にいったりすると、他の人から白い目でみられたり、注意されたりすることがあります。

実際に私の知り合いで、5分ほど犬を車の中において買い物に行って帰ってきたら、パーキングで他の買い物客に「犬を飼う資格がない!」と非難されたことがあります。

警察やお店の人にすぐにレポートするお客さんなども多いと聞いたことがあるので、気をつけなければいけません。

リードの長さ

散歩やドッグパークなど、公共の場所を利用する際のリードの長さについても取り決めがあり、リードの長さは6フィート(約1.8メートル)以下にしなければなりません。

車にのせる時

車に犬を乗せるときはリードやハーネスなどをシートベルトや座席につなげて、安全に乗せる必要があります。日本の子供のチャイルドシートみたいな扱いですね。

また、気温が高い日は車の中に犬を置き去りにすることは虐待とみなされ、罰金を課されることもあります。

犬が噛んだ時

自分の飼い犬が、飼い主またはだれかを噛んだ時は、住んでいる都市の農務省(Department of Animal Services)に報告する義務があります。

10日以内に狂犬病にかかる恐れがあるため、経過を見る必要があります。また人を襲ってしまった犬はしばらくの間、他の犬や人と隔離することが州法で義務づけられています。

参考文献
外部サイトWeb MD:http://pets.webmd.com/pet-vaccines-schedules-cats-dogs
外部サイトAnimal Services:http://www.sddac.com/index.asp
外部サイトCost Helper:http://pets.costhelper.com/spay-neuter-dog.html
外部サイトAnimal Law:https://www.animallaw.info/statute/ca-dogs-consolidated-dog-laws

執筆:かなぴー(アメリカ在住)

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