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アメリカのペット保険有名3社のサービスと価格の比較


前回の記事では、アメリカのペット保険の仕組みとサービスの概要についてご紹介しました。

前回の記事アメリカのペット保険の仕組みとサービス

そこで今回は、アメリカで有名なペット保険3社の保険プランについて比較して、その分析結果をご紹介しようと思います。

どの保険会社でもウェブサイト上で必要項目を入力すると、簡単にその場で見積書を出すことができます。犬種や年齢によって選択できるプランや保険料は異なりますが、金額など参考程度にしていただければよいと思います。

保険会社の比較表

最初にペット保険会社有名3社の比較表をご紹介します。

ASPCA Embrace Healthy Paws Insurance & Foundation
月額料金 52.78ドル 41.48ドル 55.02ドル
年間最高限度額 5,000ドル 15,000ドル なし
自己負担率 10% 20% 20%
年間ディダクティブル 250ドル 750ドル 250ドル
メリット ・オプションプランが豊富
・相談や治療費の返済が早い
・初診料も保険対象
・最高限度額が多いので大きな病気でも安心
・最高限度額がない
・保険対象項目が多い
デメリット ・保険対象の制限がある
・月々支払う保険額が他社よりも高い
・ディダクティブルが高い
・ひとつの病気に対して限度額がある
・初期費用25ドルかかる
・健康診断や予防注射の対象プランがない

アメリカの面白いところは、ウェブサイトでもテレビコマーシャルでも、事実であれば競合他社の名前をだして比較していいところにあります。

そのため、上記3社の自社ウェブサイト上でCompare(比較する)というメニューがあり、他社とのプランの比較が丁寧に説明されています。もちろん、自社のウェブページでは自社商品のデメリットは記載されていないので、保険会社を何社かに絞り、それぞれのサイトで比較ページを見ることをおすすめします。

ASPCA

ASPCAとはThe American Society for the Prevention of Cruelty to Animalsの頭文字をとったもので、アメリカ動物虐待防止協会です。

1866年に設立されたアメリカで最も古い動物愛護団体であり、動物の保護だけではなく、里親探し、ペットのしつけやカウンセリングまで幅広い活動を行っています。

非営利団体として長く活動を続けていますが、今では保険会社と協力して、ペット保険も提供しています。

入力事項

見積もりを出すためには、住んでいる地域(州)、犬種、誕生月・年、性別の入力が必要です。

プラン

  • 月額:52.78ドル
  • 年間最高限度額:5,000ドル
  • 自己負担率:10%
  • 年間ディダクティブル:250ドル

月々52.78ドルを支払うことによって、年間で250ドルを越えた医療・治療費に関して、自己負担は1割、最高5000ドルまで返済してくれるという保険プランです。

保険対象

事故、病気、歯の病気、遺伝的な病気、習性や行動に関する治療費(例えば飼い主と離れることを不安に感じる精神的な病気や、他の犬を噛む習性をなおすための治療費)、その他。

保険対象外

保険に加入時に既に持っている病気や怪我、出産費用、整形手術費等。

オプション

追加で月9.95ドルから24.95ドル支払うことによって、歯のクリーニングや健康診断、狂犬病の注射などが保険適用になります。

メリット

オプションプランを追加することにより、保険でカバーできる項目を増やすことができます。また被保険者の評価を読むと、長い実績と経験がある会社の為、保険の相談サポートがしっかりしていたり、治療費の返済が早いとの評価が高いです。

デメリット

保険対象として記載されている病気や怪我でも、制限や注意事項があるため、どこまでが保険でカバーされるのかを確認しておく必要があります。また月々、支払う保険額は他社よりも高いです。

Embrace

Embraceは2003年にペット保険専門に立ち上げられた会社です。創設者のひとりであるローラ・ベネットによって始められたペットブログは世界で初めてのペット保険ブログとして注目され、知名度をあげました。

入力事項

住んでいる州、犬種、性別、年齢の他に避妊・去勢手術の有無を入力します

プラン

  • 月額:41.48ドル
  • 年間最高限度額:15,000ドル
  • 自己負担率:20%
  • 年間ディダクティブル:750ドル

保険対象

事故、病気、遺伝的な病気・怪我、癌の治療費、処方薬等。

またこれ以外にも対象となる可能性があるものとして、怪我や病気の際のCTスキャンやMRI、レントゲン等の費用、入院費、初診料、診療費等が記載されています。

保険対象外

保険加入前に既に持っている病気や治療中の怪我、妊娠費用、故意の怪我、火葬・埋葬費など。

オプション

保険加入した後に、飼い犬の病歴をチェックするメディカルヒストリーを無料で診断してもらえ、その結果で保険プランを見直したり、キャンセルしたい場合は保険加入後30日以内まで全額返金してもらえるようです。

メリット

他の保険会社のプランでは初診料や診察料は保険でカバーされないことが多いですが、Embraceでは対象になる場合があるようです。また月額が40ドルほどで最高限度額が15,000ドルまで保証してもらえるのは大きな病気や怪我を患った際にとても心強い保険です。

デメリット

どのプランもディダクティブルが高く設定されています。またひとつの病気や怪我に対しての限度額があります。

Healthy Paws Insurance & Foundation

2009年に保険会社と動物保護の非営利団体が協力して立ち上げた、新しい会社です。短い期間で実績をつみ、今ではアメリカの保険会社トップ10に入るまでに成長しています。

入力事項

住んでいる地域、犬種、年齢、性別、体重。ペットの犬種については細かく入力せず、純血か混血かだけを入力しました。

プラン

  • 月額:55.02ドル
  • 年間最高限度額:特になし
  • 自己負担額:20%
  • 年間のディダクティブル:250ドル

保険対象

病気、事故、遺伝的な病気、先天的な病気、慢性の病気、癌、レントゲン、血液検査、超音波検査、手術・入院費、処方薬、緊急の治療費。これらは全て保険対象と記載されています。

保険対象外

病気予防、健康診断、避妊・去勢手術、診療費、初診料等

オプション

プランを追加することによって、犬の鍼灸や針治療、カイロプラクティック、水治療の費用も保険適用になります。

メリット

Healthy Pawsでは年間の最高限度額がないのが最大の特徴です。また保険対象項目が他社に比べて非常に多いです。

デメリット

保険加入時に初期費用として25ドルかかります。また健康診断や予防注射などの費用を負担してくれるプランはいまのところありません。

ペット保険会社のまとめ

私がこちらで紹介したのは各社がオンラインで提案したベーシックのプランですが、どの会社でも月額、最高限度額、負担額などをカスタマイズしてプランを作成することができます。またこちらでご紹介したどのプランも1年ごとで見直しプランとなります。

3社に絞って分析した結果、モモのように混血で遺伝的な病気が少ない、比較的健康な犬にとっては、定期的な健康診断や歯のクリーニングなどを保険対象にいれることができ、月額を安くでカスタマイズできるEmbraseが一番好条件なのではないかと思います。

一方、純血のわんちゃんを飼っている方で、年をとるにあたって、大きな病気の心配をされている方はHealthy Pawsのように最高限度額が設定されていない保険プランがおすすめできると思います。

ペット保険を選ぶ際に少しでも参考にしていただければ幸いです。

執筆:かなぴー(アメリカ在住)

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