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アメリカのペット保険の仕組み

まだまだ元気な愛犬モモですが、今年で8才になるので、そろそろ病気や怪我の心配も増えてきます。

人間の医療ではアメリカは保険大国です。いろいろな保険会社から様々な保険商品が出されていますが、ペット保険も同じでいろいろ種類があり、私も今ペット保険に加入するか悩んでいる飼い主のひとりです。

ペット保険会社やプランの数が多すぎるため、どの保険に入ればいいのか分からず、未だリサーチをしている段階なのですが、アメリカのペット保険の概要について紹介したいと思います。

アメリカの保険の仕組み

まず根本的に、私たち人間の健康保険でもペット保険でも、日本とアメリカではその仕組みに大きな違いがあります。

日本の医療保険のシステムは健康保険料を支払うことによって、病院の窓口で支払う負担額は一般的に医療費3割ですよね。

アメリカではそもそも日本のような国民皆保険制度がないので、保険に入ってない人も多いというのはご存知だと思います。会社勤めの人は健康保険に加入する場合がほとんどなのですが、保険料の他にディダクティブル(被保険者の負担額)が鍵となってきます。

保険会社やプランによって負担額(負担率)は様々なため、日本のように負担額(負担率)が全員同じというわけではないのです。

また保険会社と病院ネットワークがつながっているため、その保険会社と提携している病院で診てもらわないと保険対象外になるということもあるのです。

  • 日本は国民皆保険制度なので、医療費の個人負担が基本的に3割
  • アメリカには国民皆保険がない
  • 保険の内容によって個人の負担額(負担率)が大きく異なる
  • 保険会社の提携外病院だと保険が下りないこともある

この人間の保険システムを前提に考えて、アメリカでのペット保険について説明しようと思います。

ペット保険の仕組み

医療費立て替えが基本

ペット保険では、保険加入者はどのような場合でも、医療費の全額をまず自分で立て替えてから保険会社に後で請求書を送るというシステムになっています。そのため、ペットの手術費などが高額になった場合でもひとまず自分でその医療費を支払うため、ペットの医療代として貯金をしておくことが必要になります。

支払った医療費に対して、どれだけの額が自己負担(ディダクティブル)になるのかは最終的に保険会社が決めるため、大きな怪我や病気で手術が必要になった際は、まず病院に医療費の見積もりを出してもらい、保険会社にどれだけの額が保険で控除されるのかを確認することが重要です。

健康な犬にはもったいない

一般的にペット保険は病気や怪我をした時の医療費のみが対象となるため、健康診断や病気や怪我予防の注射は保険対象外になります。そのため、健康で病気や怪我が少ない犬にとってペット保険はあまり意味のない掛け捨てのようなものになってしまうのです。まあ、これは人間の保険でも一緒ですね。

保険会社によってはワクチンや健康診断をオプションで付けられるプランもありますが、私の調べた限り、保険料が高くなるので、検診や注射の為だけに保険に加入するのは正直、お金がもったいないと思います。

また歯のクリーニングや治療費も保険対象外になっていることが多いので注意してください。

年齢や犬種の違いに注意

ペット保険は犬の年齢、犬種によって保険料に大きな違いがあります。
ここで先ほど説明したディダクティブルが重要になってきます。

犬種によって負担額が異なる

犬種によってそもそも保険に加入できるプランが異なります。

例えば、私の愛犬モモは現在7才半ですが、今までに大きな怪我や病気をしたことがないため、保険料は年齢にしては比較的安くなると思います。またボーダーコリーやオーストラリアンシェパードは遺伝的な大きな病気が少ないため、最高額のディダクティブルを払えばそのあとの医療費は全額保険会社が負担するようなプランに入ることができます。

具体的な数字を使って説明すると、例えば月々40ドルの保険料プラス最高負担額が2,000ドルのプランの場合(保険は基本的に1年のごとのプラン)、年間2,000ドルまでの医療費は全額自己負担になりますが、2,000ドルを超えた後は保険会社がかかった医療費を全額支払ってくれるということになります。これはPer condition/incidentというプランをさします。

一方、怪我が多かったり、アレルギーを持っているようなわんちゃんで獣医にかかることが多い場合、一回ごとの医療費の最高負担額が決まっているようなプランにはいります。これはPer/Visitというのですが、月々40ドルの保険料プラス毎回の医療費は500ドルを越えた分だけ保険対象のような形になります。

日本とそもそも医療保険システムが違うので、私も保険の仕組み自体を理解するのに時間がかかりましたが、この負担額(割合)が犬種によっていかに大きく違うかに驚いてしまいます。

保険サービスの例

Per condition/incident Per/Visit
内容 ・月々40ドルの保険料
・年間2,000ドルまでは自己負担
・2,000ドルを超えた分を保険会社が負担
・月々40ドルの保険料
・1回の治療500ドルまでは自己負担
・500ドルを超えた分を保険会社が負担
特徴 頻繁に動物病院(獣医)に行く犬向け 1回の治療費が高くなる犬向け

純血の犬種を飼っている人は要注意

保険会社によっては純血(ピュアブリード)の犬種がよくなる病気は保険の対象外に設定していることもあります。

例えば、ゴールデンレトリバーは遺伝的に癌になりやすい犬種であるため、癌になったときの医療費は保険対象外になってしまったり、ジャーマンシェパードをはじめとする大きな犬種は関節症になりやすいため、関節症に関する治療費は保険が効かなかったりします。

モモのような雑種犬はそこまで細かいルールが少ないのですが、純血のわんちゃんを飼っている方はその犬種が遺伝的になりやすい病気を調べて、その病気や怪我になっても保険でカバーされるのか調べてみてください。

アメリカ大手のペット保険会社

アメリカのペット保険について色々リサーチしていますが、大手のASPCAやEmbrace、Healthy Pawsなどの保険は医療費の最低でも7割~9割を負担することを保証していたり、1年ごとに加入できる保険プランがほとんどのようです。

また保険会社によっては、2匹、3匹とまとめて保険にはいることで割引をしてくれるところもあります。

アメリカのペット保険会社の詳しい比較については次の記事でご紹介します。

執筆:かなぴー(アメリカ在住)

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